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製造工程
 
●原皮(げんび)
牛皮、馬皮、羊皮、やぎ皮、豚皮などのほかに、ハ虫類や両生類の皮。
一般に成牛皮、馬皮などのように25ポンド以上ある厚くて大きく、重い皮はハイド、子牛皮、羊皮などのように薄くて小さく、軽い皮をスキンと区別している。
共通工程製品別工程表面工程
■共通工程
1. 水漬け(みずづけ)
皮に付着している血液や汚物などを取り除き、脱水された水分を補い生皮の状態に戻し、後の薬品処理をスムーズに行なうのに重要な工程。
使用する機械:バドルやドラム(太鼓)。
主な使用薬品:界面活性剤、防腐剤。
処理時間:約24時間(1〜2日間)
処理液pH:7〜8
2. 裏打ち(うらうち)
裏打機(フレッシングマシン)を用いて、皮の肉面(裏面)に付着している肉片や脂肪を取り除く。
3. 脱毛・石灰漬け(だつもう・せっかいづけ)
石灰乳に浸漬させ、アルカリにより皮を傍聴させ皮のコラーゲン繊維をほぐすと共に、毛・脂肪・表皮層を分解除去する。ドラム・バドルを使用。
消石灰、硫化ナトリウム(ソーダ)、水硫化ナトリウム、界面活性剤。
約48時間以上。
4. 分割(ぶんかつ)
分割機(スプリッティング、バンドナイフマシン)を用いて皮を所定の厚さに銀面(表面)側と肉面(床皮)側の二層に分割する。(鞣後に分割する場合もある)。
床皮は床革のほか食用、工業用、医療用コラーゲン製品として多方面に利用される。
5. 垢出し(あかだし)
石灰乳に浸漬させ、アルカリにより皮を傍聴させ皮のコラーゲン繊維をほぐすと共に、毛・脂肪・表皮層を分解除去する。ドラム・バドルを使用。
6. 再石灰漬け(さいせっかいづけ)
石灰乳に再浸漬し、アルカリにより皮のコラーゲン繊維のからみをほぐす。ソフト革やスエード調革には不可欠。バドルやドラムを用いる。と共に、毛・脂肪・表皮層を分解除去する。
ドラム・バドルを使用。消石灰、硫化ナトリウム(ソーダ)など。
7. 脱灰・酵解(だっかい・こうかい)
脱毛・石灰漬け、再石灰漬けで皮中に残存した石灰を取り除く。これにより石灰漬裸皮を中和し、鞣し作業における鞣剤の浸透を容易にする。
酵解(ベーチング)とは、タンパク質分割酵素により不要なタンパク質を分解除去し、銀面を滑らかにする。
ドラム、バドル。硫酸(安)、塩酸、乳酸、重亜硫酸ナトリウム(ソーダ)及び酵解剤など。
1〜2時間。
8. 浸酸(しんさん)
鞣し処理に使う薬品は酸性でないと溶けないので、鞣工程に先立って皮を酸性溶液中に浸漬して、鞣剤の吸収に適する状態にする。
ドラム。硫酸、ギ酸、食塩、みょうばんなど。約2〜12時間。
9. クロム鞣し(くろむなめし)
クロム鞣剤(三価)を皮に浸透させコラーゲン繊維と結合させ、耐熱性(40〜100℃)などの耐久性を与える。
ドラム。クロム鞣剤、ソーダ灰、重炭酸ナトリウムなど。
5時間以上、15〜20時間。
10. 水絞り(みずしぼり)
革中の余分な水分を水絞り機械により絞り出す。
11. シェービング(裏削)
シェービングマシンで革の肉面を削り、一定の厚さに調節する。
■製品別工程
1. 再鞣(さいじゅう)
各種用途(靴や衣料、袋物用革など)に最も適した性質の革を作るためにはクロム鞣しのみでは不十分であり、合成鞣剤や天然の植物タンニン剤を使って、用途に応じた特性を与える。ドラム。
無機鞣剤、合成タンニン、天然タンニン、合成樹脂鞣剤、アルデヒド系鞣剤など。
約30分から2時間。
2.中和(ちゅうわ)
革中の酸をアルカリにより中和し、染料や加脂剤の浸透が均一になるように調整する。ドラム。重炭酸ナトリウム、ギ酸カルシウムなどの中性酸。
30分〜2時間。
3. 染色・加脂(せんしょく・かし)
染料を用いて革を希望の色に染める。染料の基本要件は、色、溶解性及び皮革への染着性であり、これら要件を備えた染料を使用して素材を着色するのが染色である。
一般に酸性染料、直接染料などは陰イオン性で、中〜弱酸性で革または革タンパク質に良く染まる。
また、加脂は生成された生油や合成樹脂を用いて、革に柔軟性や豊満性などの感触の特性を付与する。
4. 水絞り・伸ばし(みずしぼり・のばし)
機械(サミング・セッティングマシン)により、革中の余分な水分を絞り取り、革を伸ばす。
5. 乾燥(かんそう)
革中の染料や加脂剤を固着させるために乾燥させる。自然乾燥あるいは熱風乾燥する。革の感触にとって直接的に影響する重要な工程。ガラ干し乾燥機、ガラス張り乾燥機。ネット張り乾燥機、真空乾燥機など。
6. ステーキング(ヘラ掛け)
ステーキングマシンにより革をもみほぐし、柔軟性や弾力性を与える。スローカム・ステーキングマシン、ベーカー・ステーキングマシン、バイブレーション・ステーキングマシンなど。
7. 張り乾燥(はりかんそう)
張板に釘張りするか、綱板上にトグル張りし、平らな状態に乾燥させ、味(水分)を除去する。ガラス張りの場合は不要。ネット張り乾燥機など。
8. 縁絶ち(えんだち)
製品に仕上るのに不必要な革の縁廻り、その他を縁断ちする。
■表面工程
1. 塗装(とそう)
外観の美しさを色とつやで強調するとともに、革の耐久性を得るように塗料などで銀面を塗布する。
手塗り機具、手吹きスプレー、自動スプレー装置、カーテンコーターなど。各種バインダー、各種ラッカー、顔料、染料など。
2. 艶出し・アイロン・型押(つやだし・あいろん・かたおし)
機械により表面を艶出し、またはアイロンする。必要により型押またはモミ作業を行なう。
グレージングマシン、ロールアイロン、油圧プレス、ボーディングマシンなど。
3. 製品革(せいひんかく)
甲革、底革、袋物用革、衣料革、エナメル革、工業用革など各種一次製品革。
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